人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Editorつれづれブログ

1月のつれづれblog

お正月の三が日は、あっという間に過ぎてしまいました。年末にいろんな用事(年賀状然り…!)を慌てて済ませてしまおうとするので、年が明けるとぐったりします。そしてごろごろと…。
今年は親戚の小さな子どもたちと「かるた」をして遊ぶ-という、至極お正月らしい元日となりました。久しくなかったことです。今は元旦でも働いている方がたくさんいらっしゃいます。「お正月」はだんだんと特別な日ではなくなりつつありますね。
わが母は、向田邦子の描くお正月が好きだといいます。前々からこの日の為に少しずつ準備を進め、元旦の朝はみんなが顔を合せて挨拶をし、ひとつひとつの決まり事を粛々と執り行う。考えるに、親戚や家族と集う「家」の安心感と、しばらくは外界の物事や人から遠ざかる、という飢餓感の中で過ごすことこそが「お正月」の気分だったのではないでしょうか。
今はコンビニが24時間待っていてくれます。人の営みとは移ろいていきますね~。



Editorつれづれブログ_c0173273_23522344.jpg
1月4日 帯広にて。

時々無性に食べたくなるものってあります。そのひとつがこの「ぱんちようの豚丼」。
帯広は豚丼発祥の地ですが、作り出したのが「ぱんちょう」の先代だそうです。
他の創意工夫した豚丼も、いろいろ食してみたのですが、ここに敵うものには出会っていません。何がそんなに魅力的なのか…タレや焼きのおいしさは無論のこと、なにより肉の食感が全然違うのです。こんな豚肉の噛み心地(?)はこれまで体験したことがありません。
メニューはお肉の枚数で「華・梅・竹・松」となります。松が4枚で、1枚づつ増えていきます。(大きさも)お気づきのことと思いますが、ここでは松竹梅が世間の逆です。これは先代のおかみさんが「梅さん」とおっしゃるからだそう-という、素敵な秘密も隠されているので、注文時は
週末は並ぶの覚悟で!     お間違えのなきように。ところで「華さん」とはどなたなのでしょ?



Editorつれづれブログ_c0173273_1343430.jpg
1月13日 坂牛邸にて。

小樽公園の裏手、白樺林の向こうに見える建物です。緑の屋根に白い壁。木造平屋一部2階建て。設計したのは田上義也(たのうえ よしや)。北海道初期を代表する建築家だそうです。
「NPO小樽ワークス」主催の、お勉強会に参加しました。昨年12月から3回講座の最終日です。教えてくださったのは北大の角先生。先生は実際田上義也と交流があったこと、何より田上建築を愛していらっしゃることが伝わる内容でした。
彼は北海道中に作品を残しましたが、小樽にもいくつか残っているそうで、映画『ラブレター』の舞台となった「坂邸」は有名ですね。建築科を出たあと、帝国ホテルの建設に従事し、その関係でアメリカの建築家ライトから学ぶことになり、影響を受けました。きっと当時は「おっしゃれ~!」な設計だったんでしょうね。札幌市中央区伏見の「小熊邸(現・ろいず珈琲館)」などは現役で活躍中です。
小樽ワークスはこの坂牛邸を、家主の理解もあり、現存のまま保存すべくメンテナンスなどをメンバー自ら行っています。古い建物をカフェやショップとして生かすことではなく、原状を保ち、設計のまま残す-ということも、これからの小樽の街づくりに必要不可欠。大変なんだろうな~。すばらしい活動です。

お家の中もステキです!
by WATASHI-BRAND | 2009-01-29 23:53 | Editorつれづれブログ
<< seasons スウィーツ天国(パラダイス)への道 >>